甲状腺のこと

私は現在、無痛性甲状腺炎チラーヂン25μgを1日1錠飲んでいます。こうなるに至った経緯を書いていこうと思います。

まず不妊治療のためにA産婦人科、B産婦人科、Cクリニックに通っていた時に甲状腺の数値を見てもらっていたときは特に問題はありませんでした。

しかし2017年7月、職場の健康診断で甲状腺の腫れを指摘されました。B産婦人科に通っていた時期でした。健康診断の先生に「不妊治療で甲状腺の数値を見てもらっていますが、問題ないと言われています」と伝えたところ、それなら大丈夫と言われその時は終了しました。

さらに2018年7月の健康診断でも甲状腺の腫れを指摘されました。その時は前年の先生とは違う先生で、ここでも上記のように伝えたところ「一度甲状腺の専門医で見てもらった方がいい」と強く言われ、健康診断の結果を持って甲状腺専門病院に行くことになりました。

後日、甲状腺専門病院へ行き血液検査やエコー検査を受けました。血液検査の結果、ホルモン値の異常はなく慢性甲状腺炎の診断を受けました。エコー検査では腺腫様甲状腺腫があると言われました。1ヶ月後の2018年8月(胞状奇胎で2回目の退院直後)に再度血液検査を行いましたがやはりホルモン値の異常はなく、その後は半年に1回の検査で良いと言われました。


慢性甲状腺炎とは自己免疫疾患の一種で、甲状腺のタンパクに対して自己抗体ができてしまい甲状腺を攻撃してしまう状態のことを言います。橋本病とも呼ばれています。「抗Tg抗体」と「抗TPO抗体」があり、このどちらか一方でも基準値より高い場合は慢性甲状腺炎の診断がつくとのことでした。私の場合は抗TPO抗体が基準値より高くなっていました。

また、慢性甲状腺炎を持っている人は以下の状態になることがあるようです。(以下病院からもらった資料を参照しています)

びまん性甲状腺腫:甲状腺が全体的に腫れること。腫れが大きい時は甲状腺ホルモン剤を飲むと腫れが縮むことがあります。私はこれにも該当しています。腫れに対しては薬は飲んでいません。

甲状腺機能低下症:甲状腺の働きが不足し、甲状腺ホルモンが足りなくなる状態のこと。寒がりになったり、肌がカサカサしたり、体重が増えたりするなどの症状が出ます。甲状腺ホルモン剤を飲むことで改善が見られます。

無痛性甲状腺炎:甲状腺ホルモンが一時的に高くなったあと低くなり、正常に戻る病気のこと。産後に出る場合もありますがお産に関係なく出てくることもあるそうです。甲状腺に痛みがないので”無痛性”となります。私は後にこれを発症することになります。このことについてはまた下の方で書いていきます。

慢性甲状腺炎の急性増悪:発熱と甲状腺に痛みが出ます。甲状腺ホルモンが一時的に高くなったあと低くなり、次第に正常に戻ります。亜急性甲状腺炎と同じ様な症状が出るようですが副腎皮質ホルモン剤で治療してもなかなか治らない場合は手術が必要なこともあるようです。

悪性リンパ腫:まれに出てくることがあるようですが、リンパ球のB細胞のタイプのリンパ腫であるため治療によりほとんどの場合治るそうです。


腺腫様甲状腺腫とは、甲状腺の一部にできる結節(シコリ)のことを言います。甲状腺にできる結節の95%は良性のようです。結節が一つのときは腺腫か嚢腫で、2つ以上のときは腺腫様甲状腺腫となります。私の場合、結節が3つありましたので腺腫様甲状腺腫の診断が付いたようです。いずれも結節の境界が鮮明であるため良性であるだろうとのことで細胞診は行っていません。現在も定期的にエコー検査は行っています。


そして2019年9月、この時は定期検診で病院に行ったのですが、甲状腺ホルモンの数値が高くなっていると言われました。タイミングとしては不妊治療で採卵を終えた直後です。次の生理が来たら移植周期に入ろうというところでした。言われてみると確かにその頃は人よりも暑がっていて汗もよくかいていたように思います。

バセドウ病を除外するためにシンチ検査を受けました。人体に影響のないテクネチウムという放射性医薬品を静脈注射して、ガンマカメラという装置の中で20分ほど横になり甲状腺の撮影を行います。甲状腺が黒く映ればバセドウ病、そうでなければ無痛性甲状腺炎の診断となります。

結果は無痛性甲状腺炎でした。移植は中止となりました。


無痛性甲状腺炎とは、慢性甲状腺炎を持つ人がなりやすいと言われており、一時的に甲状腺ホルモンが高くなった後低くなり、正常に戻る病気のことです。原因は分かっていません。お産の後に出る場合もあるようです。基本的には治療を必要とせず経過を診ていきますが、一生のうちに何回も繰り返すこともあるようです。ホルモン値が高い状態が1~2ヶ月、その後低い状態が2~3ヶ月続き元の状態に戻ると言われていますが、20~30%の人はそのまま永続性甲状腺機能低下症になることがあります。


10月11月12月と徐々に数値が下がり、2020年1月には少し低い状態まで下がってきました。採卵から4ヶ月がたち、私達夫婦は移植もできないただ待っているだけの時間に焦りが出てきました。数ヶ月で正常値に戻ると言われていたのでこのまま様子を見るつもりだったのですが、数値が下がったらチラーヂンでホルモンを補充することで早く移植に入ることができるのでは、という提案を先生にしていただき、1月からチラーヂンを飲み始めました。さらに「移植はできないけど採卵はしてよいか」と尋ねたらOKが出たので1月に2回目の採卵を行っています。その翌月の2月の血液検査で薬を飲みながらではありますが、正常値になったので移植のOKが出ました。

4月に血液検査を行い、そのときも正常値だったのですが薬はまだ継続して飲んでいます。次はなんと10月に診察とのことで、6ヶ月分の薬をもらったのでしばらくは飲み続ける必要があるようです。今後薬をやめることができるのかはわかりませんが、妊娠が分かったら早めに受診してねと言われています。

私が無痛性甲状腺炎になった原因としては、個人的な見解ですが採卵時の痛みのストレスなんかも関係があったのかな~と思っています。

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